我が千葉大学体育会水泳部も今年で創部６０周年を迎えます。今から１０年前に、周年行事として創部５０周年を祝う会を開催しましたが、約１５０人が集まった当時の情景を、あたかも昨日の出来事であるかのように鮮明に覚えています。
　水泳部が６０年の長きにわたり続けてこられたのは、様々な方々のご支援あってのことだと考えており、これらの方々にただただ感謝するばかりです。

　まず、感謝すべきは水泳部を創部された先輩達です。鈴木明先輩は、１９５５年に大学代表として個人資格で競技会に参加し、これを機会に翌１９５６年水泳部を立ち上げたと聞いています。初代葉泳会長を務められた服部先輩を含め、水泳部発足時の先輩達には、水泳部生みの親として、心よりお礼を申し上げます。

　次に、学生を教育的見地から指導していただいた顧問の先生や施設の利用を優先的に認めていただいている大学関係者の方々にもお礼を申し上げます。
　私が1969年に入部した当時に顧問を務められた人文学部の白田先生、その後顧問を引き継いだいただいた教育学部の阿部先生、さらに現在の顧問でおられる下永田先生には特段のお礼を申し上げます。
　また、ご自身の仕事を顧みず、長きにわたり水泳部員の指導にあたられた石川さんは、水泳部員の精神的な拠り所として、また就職の面倒までみていただき、様々な面で支えていただきました。
　さらに、水泳部ＯＢ・ＯＧである葉泳会会員の皆様におかれましては、試合の応援のほか経済面においても水泳部を支えていただいております。そのおかげで、近年は千葉大学水泳部も全国国公立大会の常連校として飛躍を遂げることができております。こうして、創部６０周年を祝う機会ができるのも、現役部員諸君の活躍あってのことと、お礼を申し上げます。

　さて、６０周年を迎えた水泳部ですが、今後期待するものは何かというと、さらに「高みを目指して」もらうことです。千葉大学の理念は「つねに、より高きものをめざして」ですが、我が水泳部の現役部員のみさんには、記録はもちろんのこと、部活動を通じて社会人としての素養を身につけ、品格のある大学の運動部として継続・発展し続けてもらいたいと思っています。

水泳部の伝統は入部してくる新1年生に引き継がれていくわけですが、これまでの６０年を振り返ると山あり谷ありはありましたが、着実に引き継がれ、発展して来ていますので、葉泳会といたしましては我が水泳部の良き伝統が後輩に引き継がれるように、引き続き温かい目で応援していきたいと思います。

　これまで水泳部を応援してきていただいた、大学関係者、葉泳会の皆様に改めて感謝するとともに引き続きご支援いただきますようお願いいたします。