早いもので、卒業してから11年が経った。
 学生時代、あれだけプールに入り浸っていたのに、卒業後は現役・葉泳会戦に全く顔を出していないことに今更のように気がついた。
 卒業した年の9月から青年海外協力隊でアフリカはケニアに派遣となり、2年間の任期中は原則として帰国できない決まりなので参加できず。
 98年1月に帰国後、極小ベンチャー企業に拾われ、アフリカのポレポレ(ケニアの現地語・スワヒリ語で「ゆっくり、のんびり」の意)ペースが身に染み付いている人間ですら「即戦力」になってしまい、忙しくしているうちにプールには顔を出しそびれ続けてあっという間に8年経ってしまった。
 同期の仲間たちともロクに連絡を取れていないので、毎年現役・葉泳会戦では「山下はとりあえず生きているらしい」と紹介されてしまうほど、足が遠ざかっている。
 しかし、実際は完全に遠ざかっているわけではなく、結構ニアミスしていることに気付く。
 毎月のようにこなしている海外出張では、成田エクスプレスの車窓からイヤでも我が母校が見える。卒業当時に比べてずいぶん立派な建物が増えたのが外からでもわかる。「そういえばプールも新しくなったんだっけ…(見たことはないけれど)」と、不思議と毎回思ってしまうのは、やはり水泳部のことが無意識に気になっている証拠か。
 就職して最初の赴任地では、隣町に同期の藤原君が住んでいることが判明。一度地元の駅で彼を見かけたときにはびっくりして腰を抜かしたことがある(彼は気付いていなかったが)。
 東京に転勤後は、東京駅構内を猛ダッシュで駆けていく同期の山崎君を見かけてこれまたびっくり(やはり彼は気付いていなかった)。
05年の年末は、忘年会でしこたま酔っ払った帰り、普段は全く乗らない地下鉄有楽町線に乗ったら、2年後輩の六反田さんど偶然同じ車両に乗り合わせ、言葉が出なかったこともあった(都内でこんなことがあるなんて、すごすぎると思いませんか?)。
 これだけのニアミスを繰り返すということは、「もういい加減一度ぐらいは葉泳会に顔を出しなさい」という神のお告げか…。
 来年こそは、何とか都合をつけて、すっかりご無沙汰してしまっている皆様にご挨拶ぐらいはしたいと思っている。千葉大水泳部50周年という節目でもあるし。

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Photo1957

○ ニアミス

 

〜駄文なので興味がない方は読み飛ばしてください…〜

1995年卒 山下 満
       (工学部卒)