　千葉大学水泳部創部５０周年を心よりお祝い申し上げます。

　先日、ナツメロで「学生時代」という歌を聴きました。
　歌詞曰く「夢多かりしあの頃の思い出を辿れぱ、懐かしい友の顔がひとりひとり浮かぶ・・・・すばらしいあの頃、学生時代」と。葉泳会会員諸兄には実感のある歌であろうと連想した次第です。

　諸兄、現役時代の思い出は、創生期のプールの無い頃、附属中プールを借用し本格稼動を始めた頃、当初の２５米プール、そして現在の５０米プールと先輩たちの年代層によって思い出は異なっているでしょう。又、この工事中で千葉東高校や千葉市営プールなどを借用し渡り歩いた年度もあった。強くなってからは冬季にキッコーマン、トリム、ＮＡＳ、セントラルなど室内プールを借用しての練習も数多い思い出のひとつであろうと思う。みんな懐かしい。

　卒業後、自分もチームも強くなりたいと邁進した学生時代、一緒に泳いだ仲間、好成績でのよろこび、水泳を通して得た数々のことが卒業後の生活の中に生き続き、水泳＝千葉大学水泳部＝「葉泳会」と脈々と引き継がれてきたのでありましょう。
　また、自分の得た経験を後輩に体験してもらいたい、或は、自分の果たせなかった夢を後輩に託したいなどの面もありましょう。
　「水泳が、あの仲間が、水泳部が」懐かしく、大好きな諸兄が「葉泳会」として親睦を深め、後輩の活躍に期待するようになっていただけたことは現役学生の成長に良薬となっています。

　何れにせよ、諸兄の現役時代の在り様が順次後輩に引き継がれ「伝統」となって生き続けていることは大変うれしいことです。卒業生は伝統の重荷をクリアーして行きますが、現役学生は先輩の良き慣習・伝統を受け継ぎながら新しいチーム作りをし、新たな伝統を生み出します。幹部の学年によりほんの少しずつ変ります。私にとって、それを確認できることは一番の楽しみであります。

　葉泳会のみなさんは現役の練習や試合の見学、活動報告を通して、諸兄の水泳に対する思いが、現役に生きていることを是非確認していただきたく思います。現役学生には葉泳会諸兄の意思を充分に伝え、理解してもらう所存であります。

　千葉大学水泳部創部５０周年にあたり、会の継続、運営に携わってきたすべての諸兄に改めて感謝と御礼を申し上げますとともに、ますますの発展を祈念申し上げます。